後飾り祭壇とは？

後飾り祭壇という言葉を聞いたことがあるでしょうか？
ご家族が亡くなって、葬儀を行ったことのある方はご存知かもしれませんが、あまり聞き慣れない言葉かと思います。
後飾り祭壇とは、葬儀が終わり自宅に戻った後、故人様のお写真やご遺骨を安置しておく段のことです。

後飾り祭壇とは

故人様がご自宅に戻られた後には、後飾り祭壇という自宅用の祭壇に、ご遺骨を安置していただきます。
こちらに、ご遺骨・白木のお位牌（仮位牌）・おりん・お香立てと一緒に遺影もお飾りいただくのが一般的です。
後飾り祭壇は納骨を行うか、忌明けとなるまで使用します。
ご家族や、ご葬儀に参列できずご自宅に来られた方がお参りする場所ですので、飾り方を間違えないようにしましょう。

後飾り祭壇はどこで手に入れるの？

後飾り祭壇は、葬儀社のプランに入っていることがほとんどで、葬儀社が用意し、お渡しします。
必ず飾るものは、遺影や白木位牌、線香などですが、お線香はご自身で用意していただきます。
香炉やおりんは葬儀社に用意してもらえる場合もあるので確認するようにしましょう。

後飾りを設置する場所

後飾り祭壇は、家に仏壇がある場合は仏壇の前か側に設置します。
仏壇がない場合には、お参りしやすい場所や人が集まる場所、よく通る場所に設置するようにします。

直射日光が当たる場所や、クーラーの近くなどはご遺骨の状態が悪くなりやすいため避けるようにしましょう。

後飾り祭壇は葬儀の前に準備を

ご葬儀が終わり、ご遺骨が自宅に帰ってきたときに、後飾り祭壇がなければご遺骨の居場所がありませんし、
帰ってきてからバタバタと設置するのは大変です。

戻ってきたときにそのまますぐに準備できるように、事前に設置することをお勧めいたします。

供物について

お供物は宗派によって異なりますが、仏式の場合だと、お水やお茶、生花や果物、仏飯などをお供えします。
お茶や仏飯は毎日取り換えるようにしましょう。

いただいたお菓子や、季節のフルーツなどをお供えすると故人様も御喜びになるかもしれませんね。

後飾り祭壇の飾り方について

飾り方は宗派や地域によって異なります。

仏式の飾り方
仏式の場合、後飾り祭壇の素材は白木で制作することが多く、白木のものではない場合は、白い布をかけることが一般的です。

後飾りの際に置かれる仏具は、仏壇で使用しているものを使うので、すでに家に仏壇がある人は改めて購入する必要はありません。
仏壇を購入予定だけれどもまだ購入していない方は、仏具を購入していただけるとよろしいかと思います。
もし後飾り段が二段の場合には、一番上の段に遺影を置き、下段には線香や蝋燭、焼香台を置きます。

後飾り祭壇の処分について

後飾り祭壇は四十九日まで設置しておく必要がありますが、四十九日を過ぎると処分しなければなりません。
処分の方法は以下の通りです。

葬儀会社に処分してもらう
後飾り祭壇は、もしレンタル品の場合には葬儀社に返却しますし、
プランに入っていてもらったものであっても葬儀社に連絡をすれば引き取っていただける場合もあります。

処分方法がわからず捨てられないときには、葬儀社に確認してみることをお勧めします。

ゴミとして処分する
木製のものや段ボールでできたものは、ゴミとして処分します。
祭壇という名前ですが、言ってしまえば台ですので、バチが当たりそうなどとは考えなくて問題ありません。

また、一緒にお飾りいただいていた白木位牌に関しましてはそのまま処分せず、お寺などに渡してお焚き上げしてもらう必要がありますので注意が必要です。

大抵は四十九日までで後飾り祭壇は処分することが多いですが、
初盆や今後の法要でお使いになる場合には、そのまま保管していただいて構いません。
どちらにしても四十九日を過ぎた段階でどうするのか検討し、使う方は保管しておくようにしましょう。

後飾り祭壇の不明点や葬儀での疑問点などは
お葬式のひなたへどうぞお気軽にご相談くださいませ。