天国か地獄！四十九日に裁きを受ける？

四十九日法要が大切な法要であることはご存知かと思います。
しかし、どのような意味合いを持っているのか皆様ご存知でしょうか？

四十九日法要の意味

故人様は亡くなられた日を1日目とし、七日ごとに裁きを受けながら進んでいき、四十九日目に泰山王たいざんおう(薬師如来やくしにょらい)の裁きを受け、来世はどのように生まれ変わるか判決がくだされます。裁きを受ける時に使われるのが、かの有名な閻魔帳です。
その裁きを受ける四十九日を境に、故人様の魂があの世へと旅立つと言われています。

七日ごとの裁きと意味合いをご紹介いたします。

初七日（しょなのか）

秦広王しんこうおう(不動明王ふどうみょうおう)に生前の殺生について調べられ、三途の川を穏やかな緩流か、激しくうねる激流か、橋の上を渡れるかが決められます。

二七日（ふたなぬか）

三途の川を渡ると、奪衣婆だつえばという老婆の鬼に衣服を脱がされます。
その衣服は懸衣翁けんえおうという老人に渡され衣領樹えりょうじゅという木に掛けられ、罪の重さを量られます。
その後、初江王しょこうおう(釈迦如来しゃかにょらい)によって生前の盗みについて調べられ、衣領樹での罪の重さなどを考慮し裁きを受け、死後の世界への旅立ちについてなどの教えを受けます。

三七日（みなのか）

宋帝王そうていおう(文殊菩薩もんじゅぼさつ)に生前の不貞について調べられ、罪を犯していた際は恐ろしい罰が下ります。
もし、罪を悔い改めなければ、山や岩に押しつぶされる衆合地獄しゅごうじごくへ送られてしまいます。

四七日（よなのか）

五官王ごかんおう(普賢菩薩ふげんぼさつ)に生前、噓をついたか、他人を傷付けるような言動がなかったかを調べられ、業秤ごうのはかりという秤を使い、罪の重さを量られます。
罪深い人ほど重くなります。

五七日（いつなのか）

皆様もよく知っている閻魔王えんまおう(地蔵菩薩じぞうぼさつ)が嘘やごまかしを見破る浄玻璃鏡じょうはりのかがみを使い六道のどこに輪廻転生するか判決が下されます。

六七日（むなのか）

五七日で六道のどこに転生するか決まりましたが、変成王へんじょうおう(弥勒菩薩みろくぼさつ)が生まれ変わる条件を決めます。
人間道であるなら、どんな国で生まれるか等が決まります。

七七日（なななのか）四十九日

七回目の七日目、7×7＝49 つまり四十九日に泰山王たいざんおう(薬師如来やくしにょらい)により、男女どちらに生まれるか、また寿命などが決められます。
大事な最後の判決のため、現世で故人がより良い世界に生まれ変われるように祈る為に法要が営まれます。

四十九日法要は、故人の魂の行き先が決定するため非常に重要な法要であり、
故人様が極楽浄土に行けるように願いを込めて行うことが大切です。
法要の意味をしっかり理解して、故人様がより良い世界へ旅立てるようお祈りしましょう。

法要の準備などについてはコチラをご覧ください。

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