仏壇・仏具を選ぶときに気をつけたいこと

仏壇と仏具は、供養をする上で欠かせないものです。
今回は、仏壇と仏具を選ぶ際に気を付けておく事をご紹介します。

安置する場所を決めておく

仏壇は忌明け法要や、命日、お盆、お彼岸などのタイミングで購入するケースが多いです。
仏教では、死者の霊は四十九日まで行く先が決まらずに、七日ごとに裁きを受けながら旅をしていると言われています。

旅を終えて旅立つ四十九日までにはお位牌とお仏壇を用意して、開眼法要によってお仏壇に魂入れをします。
そのタイミングで購入を考えている場合には、四十九日法要に間に合うようできるだけ早くお仏壇を用意したほうがよいでしょう。

そこで仏壇の準備をされない場合には、前述した通り忌明け法要や、命日、お盆、お彼岸などの折に購入されると良いでしょう。
ですが、特に購入の時期は決まっていないので、ご自身の気に入ったものやいいものが見つかるまで探されても全く問題はありません。
あまり急いで決めなくても構いません。

仏壇を選ぶ時には

仏壇は毎日手を合わせることで、家族の心を育てる場所でもあります。
心静かに日々礼拝をすることを考えて、置く場所を決めてから選びましょう。
昨今は仏間がないお宅の方が多いので、置く場所を迷われることもあるかもしれません。寂しくないよう皆様が集まるリビングに置かれる方もいらっしゃいます。
仏壇に良い場所としては風通しがよく、直射日光が当たらず、湿気のない場所が好ましいです。

また、仏壇の向きですが、厳格には決まりはありません。
仏教では西方浄土に向かい礼拝をするので、東向きに設置するという方もいらっしゃいますが、それは１つの考え方ですので、あまりこだわり過ぎなくとも良いでしょう。

ただし神棚がある場合には、神棚と向い合わせに仏壇を設置してしまうと
どちらかに礼拝する際に、片方にお尻を向けてしまうことになるので避けましょう。

本来、仏壇は御先祖様が浄土で成仏できるようにと、浄土の象徴である「金仏壇」が好まれていました。
浄土真宗は金仏壇、その他の宗派では唐木仏壇が正式とされていましたが、宗派によって仏壇を選ぶということはありません。

現代では、家庭の生活スタイルや部屋の雰囲気に合うような近代的な仏壇もあります。
フローリングのお部屋に合わせた仏壇や、家具などと同じように生活空間にあうタイプを選ばれる方も多いようです。
仏壇専門店もありますので、ぜひいろんな種類をご覧になってみてくださいね。

仏壇の修理の時には

長年の間、家族とともに過ごし、代々へと受け継がれてる仏壇には、家族の歴史が刻まれています。
どんなに丁寧に使用していても、線香やろうそくのススでくすんできたり、金箔がはがれたり、仏壇に割れや歪みが生じたりしていくのは経年劣化として仕方ありません。

大切なものだからこそ永く使用するために、修理の時がやってくる事があるかと思います。
仏壇の修理や、クリーニングのサービスもお受けいたします。一度お葬式のひなたへご相談ください。

仏壇供養について

新しい仏壇に買い替えた時、今まで使用していた仏壇は菩提寺にお願いして「魂抜き」または「御霊抜き」をします。
仏壇自体に魂が入っているわけではないので、自治体の指示に沿ってゴミとして処理しても問題はありませんが、気になる場合には菩提寺にて焼却をお願いすることもできます。
菩提寺にご相談していただくと良いでしょう。

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